学生生活の基本とは?

(充実した生活をつくる8個のジャンルを理解しましょう!)

 これからはじまる学生生活を充実させて過ごすには、次の8項目について自分なりのスタンスを決め、取り組むことが必要になります。これらを充実させることが、大学生活、そしてその後のキャリアリスクに対する予防、マネジメントになります。ひとつひとつ簡単にコメントしていきます。

(1)勉強・ゼミ

大学生の本分は、言うまでもなく勉強であり、しっかり単位を取得しないと卒業できません。今年の春学期は当面遠隔授業になりますが、いずれ小人数での学習も始まりますし、1年生のうちから専門科目にも取り組むことになります。3年になると本格的なゼミ活動に入り、4年では卒業論文の製作に取り組みます。1・2年生の間は学部共通科目や学科基礎科目を通じて、3年生以降の専門課程へ行くための準備期間にもなっています。

 ゼミは大学生活における勉強面での重要な位置を占めます。ゼミ活動は、学問を通じて自分の視野を広げると共に専門性を深め、またサークル活動やアルバイトなどとは別に、勉強等を元に一生を通じての友人をつくる意義もあります。多様な価値観やものの見方も学べますし、ゼミによっては将来の進路に直結もしていましょう。社会に入ると、「同期は力」ということを実感します。ゼミ仲間をはじめ、同期の存在は、社会人になった後大きな助けになったりしますので、大切にしましょう。

(2)部活動・サークル活動

 部活動やサークル活動は、もちろんやらなければいけないということはありません。大学生活は高校までと違い、全てが自分の選択であり、自己責任となります。好きなスポーツや趣味があり、それを1人でなく仲間と一緒にやったほうが楽しい、という場合は迷わず参加すると良いでしょう。

 コミュニケーション能力をはじめ、リーダーシップやフォローシップ、忍耐力や根性?など、様々な力も獲得できるでしょう。

 もし途中で続かなくなったり、人間関係で退部したとしても、大学生活の一時期、ひとつのことに取り組んだ事実は消えませんし、誇りに思って良いでしょう。

 もし、やりたいサークルがなかったら、自分で作ってしまうこともありますね。就活対策として3年生になってサークルを友達と急に立ち上げた先輩もいます。 

(3)アルバイト

 アルバイトは、社会体験ができる大変良い機会です。大学のキャンパスから離れ、現実の社会を知り、同時代を生きる大学以外の様々な人々と接触できるチャンスです。アルバイト先では、例えばお客さんはあなたのことをアルバイトかどうか知りませんので、正社員としての対応を求めます。局面によっては、あなた自身が会社やその店を代表することになり、社会人の厳しさを学ぶ機会にもなるでしょう。社会常識やビジネスマナーなどが自然に身につきます。もちろん気楽に楽しみながらするアルバイトや、塾の先生、趣味を生かすバイト、サークル活動を通じたアルバイト(例えばダンスサークルを通じてあるイベントで踊ることになった等々)など、様々なきっかけや自分の価値観や自己責任でいろいろ行えますね。

 ただ、アルバイト中心になりすぎて授業に行けなくなったり(深夜アルバイトは時給も良く魅力的ですが、夜勤明けの睡眠不足から1限必修科目をいつの間にか出れなくなって単位を落とした、というリスク)すると本末転倒ですので、留意しましょう。留学生の場合は、アルバイトができる時間数の上限があることに気をつけなければなりません。

(4)資格

 大学時代は資格を取る良い時期です。集中して時間が取れますので、社会人と違い、取得に有利です。今後のキャリアに直結する資格取得を目指している方、就職に有利な資格を目指す方、趣味の資格を楽しみながら取得していく方など、資格取得の動機は多種多様でしょう。危機管理学部の学生は、1.2年の必修授業を受けることで防災士受験資格が取得できます。防災士は民間資格ですが、社会的な認知もニーズも高い資格であり、危機管理学部生の証でもありますので、是非取得しておきましょう。留学生の皆さんも同じです。

 就活上有利な資格は、自分の進路や企業と密接に関連しているもの以外に、秘書検定資格があります。男子女子関係なく、試験勉強を行うそのプロセス自体が大変有益です。秘書検定合格者に対しては、採用試験を行う企業側も「この学生は最低限のビジネスマナーは持っている」と認識します。もちろん例えば秘書検定2級や1級を持っているから採用されやすい、というわけではありません。ただ同じ順位だった場合には保有者の方が選ばれたという例もあります。

 なお、一般に履歴書上は2級以上を記載すると良いでしょう。また、関連性の無い資格をむやみにとると「資格マニア」とみなされてしまいがちですが、自分なりのポリシ-を持った上で例えば資格50個とか100個とか取ったのであれば、それはひとつの成果になるかもしれません。

(5)ボランティア

 人を助けたい人が集う千葉科学大学では、ボランティア活動は大きな意義を持っています。ボランティア活動は、一般に「自発性・主体性」「無償性」「公益性」等の本質を有していますが、ボランティア活動を行うことで多様な価値観に遭遇し新たな自分を発見したり、社会貢献をしているという満足感を得たり、活動を通して人と人との連帯感を得たり、生きがいに繫がるなど、様々な精神的報酬を得ることができます。

 無償ボランティアではありませんが、福祉施設等で有給で働くことを通じて、社会貢献する方法もあります。阪神・淡路大震災の時、多くの若者がボランティアとして神戸に自発的に集まり、以降1995年は日本でのボランティア元年とされました。若い力がこの社会を変えていく一例でもありますね!

(6)旅行・読書・趣味

学生生活の特権?のひとつは、長期休暇があることです。夏休みも春休みも2ヶ月近くあります。ただし、単位修得試験の結果次第では、追試験や再試験で実質休める期間が減ってしまいますので、リスクマネジメントとしても、しっかり単位は落とさないことが求められます。

 旅行やあるいは活字の上で想像力を高める読書を通じて現実や空想の多様な世界を知り遊ぶことも人間形成上役立ちましょう。

(7)留学・語学

 次に示すインターシップと並び、留学は機会があれば大学生の間に是非トライしておきたいもののひとつです。本学では海外の提携大学への短期留学プログラムや1年間の留学制度もあり、就活で忙しい時期を避けて利用することができます。特にことしの危機管理学科では、留学生の皆さんが多数、入学されましたので、是非お互い友達になり、日本人の皆さんは、機会があれば留学生の皆さんの母国へ遊びに行くことで、同時に国際感覚を養うこともできますね。

 語学は力であり、将来のキャリアにおいても武器になります。海外留学については費用や時間等で無理な場合でも、各種の国際交流イベントに参加したり、学内の語学サークルに飛び込む、あるいはTVで2ヶ国語放送を見たりラジオで語学学習するなどができます。TOEIC(英語)は出来るだけ早い時期に試しに受けてみましょう。以後「目標450点」「目標600点」「目標730点」といったようにレベルアップを目指すのも手です。

(8)インターンシップ

 インターンシップは、就業体験のことであり、就職する前に実際の企業で仕事を体験できる制度です。目的が違いますのでアルバイトとは違い、無給です。在学中に企業組織等で就業体験を受けることにより、大学での学問の実践化と個々の学生の就職とのミスマッチが生じることを防ぐ目的もあります。近年は採用直結型のインターンシップも増えており、そこでは仕事を通じたテーマが与えられて問題解決能力を試されたり、グループコミュケーション力を見られたりしますが、成績優秀者には入社試験免除の特権を与えられるなど、実質的な採用試験として人気が出ています。

 学生にとっては、実際の仕事に参画することで自分がやりたい仕事がより具体化されますし、逆に業務をしているときの楽しくない自分を発見し、自分の求める仕事は別にあることが判明することもあります。あるいは自分自身が社会人になるために不足していることを、正面から突きつけられてしまい、凹んでしまうこともあります。インターンシップを通じて他大学の学生とも知り合えますので、就活時の貴重な情報源、あるいは同志として一緒に頑張れたなど、有益な機会だったという声もあります。

 一方、企業にとっても、インターンシップを通じて学生の考え方に触れられたり、採用に繋げられたり、学生の新たな視点により自社の改善点を指摘してもらえることがあるなど、メリットが多々あるため、受け入れ企業も大変増加しています。インターンシップは、3年生の夏に行うのが一般的なイメージがありますが、受け入れ企業によっては1・2年生からでもOKです。キャリアセンターからの情報以外に、自分でネット等で探して積極的に体験することをお薦めします。

ここまで読んでみて、いかがでしたか?

是非、目標をもって、新たな学生生活をスタートしましょう!